2010年01月17日

災害時の救護所

大きな災害で、同時に大勢の人が負傷した場合、どうすればよいのか。

通常とは違う状況の中で、私たちは、自分たちでやれることをやらねばならない。

また、我慢もしなければならない。

想定東海地震のように広域で被害が発生すると予想される場合は、特に。

各学区単位で、避難地が設けられている。
避難所ではない。あくまで、それぞれの学校等の施設が【避難地】に指定されている。

もしも、想定東海地震の予知情報が出れば、私たちは、避難地で安全を確保して、そのときを待つ。
その後、各家に戻り、復興生活を送ることになる。
自宅が住めないような被害を受けた場合は、避難所生活となる。

避難所は、同時に救護所となるのをご存知だろうか。

そこは、各地域の診療施設に変わる。

大切な診療施設である救護所を立ち上げるのは、医者でもなければ、市の職員でもない。
その地域に住む我々だ。そこには、我々しかいないのだ。

救助するのも、運び込むのも、その順番を決めるトリアージをするのも、簡単な応急手当をするのも、我々。
不足することが予想される、水、薬、怪我の医療品、これらも、あるだけ持ち寄ることになる。

そのことを、しっかり頭に入れておこう。

*後日、災害医療の備えに取り組んでいる”NPO災害・医療・町づくり”の
 救護所立ち上げ訓練について記事を上げます。
=================================================

東海地震等の大規模な地震災害が発生したときは、地域の診療所は閉鎖され、
小学校等の公共施設に救護所が開設されます。
救護所には地域の診療所の医師、歯科医師、薬剤師等が出動し、医療救護活動を行います。
また、手術が必要な人や入院治療が必要な人は、
市立病院などの救護病院へ運ばれ、手術や治療を受けることになります。

大規模な災害時には多数の負傷者が同時に発生して、
救護所や救護病院は大変混雑・混乱することが予想されます。
そこで、原則として次のとおり医療救護活動の手順と役割分担を定めています。

(1) 医療救護活動の実施に当たっては、トリアージを行い、効率的な活動に努めるものとする。

(2) 軽症患者(医師の治療を必要とする人)の処置は、救護所で行う。

(3) 重症患者(生命を救う為、直ちに手術等の入院治療を必要とする人)及び
    中等症患者(多少治療の時間が遅れても生命に危険はないが入院治療を必要とする人)の
    医療救護は、救護病院等が行う。

(4) 市内の救護病院で措置できない場合は、静岡県災害対策本部に対し、
    県外の病院等への広域搬送を要請する。

(5) 広域搬送をする場合、災害拠点病院又は市は、
   最寄りのヘリポートまで重症患者を搬送する。

(6) 負傷者の救護所への搬送は、自主防災組織が行う。
    救護病院への搬送は消防機関によるものとするが、
    消防機関によりがたいときは自主防災組織が行う。

救護所には、近くの医師会員、歯科医師会員、薬剤師会員等が参集し、トリアージと応急処置を行います。
【救護所】 一覧は、下記の静岡市のページで

仮救護所 (葵区・駿河区のみ)
県外などからの応援医療班により開設される救護所です。
被害の状況等必要に応じて広域避難地8か所、拠点避難地10か所に設置されることになっています。
*場所は、下記の静岡市のページで。

救護病院
救護病院は、重症患者及び中等症患者の処置及び受け入れを行います。
*(産)は産科あり
         
葵区 (産)県立総合病院   葵区北安東四丁目27-1  災害拠点病院
     県立こども病院   葵区漆山860
   (産)市立静岡病院   葵区追手町10-93
   (産)静岡赤十字病院  葵区追手町8-2     災害拠点病院
   (産)静岡厚生病院   葵区北番町23   
 
 
駿河区 (産)静岡済生会総合病院 駿河区小鹿一丁目1-1  災害拠点病院
      静岡徳洲会病院    駿河区下川原南11-1 

清水区 (産)市立清水病院    清水区宮加三1231    災害拠点病院 
      桜ヶ丘総合病院    清水区桜が丘町13-23
      清水厚生病院     清水区庵原町578-1
      共立蒲原総合病院   富士市中之郷2500-1 
 
■災害時医療救護所 静岡市
http://www.city.shizuoka.jp/deps/hokeneisei/saigai_index.html

■災害時 けが人・病人はまず救護所へ
http://vp.city.shizuoka.jp/pdf/2009815_15403.pdf


公的病院は、市内から搬送されて来た重症者の診療を行いますので、
軽・中症者が受診しても、外来診療はできません。
大規模災害時には、先ず、医療救護所へ行くようにして下さい
■静岡市静岡医師会
http://www.shizuoka.shizuoka.med.or.jp/disaster/plan.html




■「救護所運営を訓練 多数のけが人への対応は?」SBSテレビ夕刊 防災最前線

■静岡市地域防災計画 東海地震等対策編
http://www.bousai.go.jp/jishin/tokai/keikaku/shizuoka_city/5sho/5-10-1.htm


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Posted by Hi!ーTJ at 00:19│Comments(0)防災
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