2011年03月07日

子宮頸がんワクチンについて

静岡市では、子宮頸がんワクチンの助成を始めている。
思った以上に接種希望者が多く、ワクチンが足りなくなってきた、と今夜報道された。
中学生と高校一年生までの女子が、無料接種の対象だが、3回の接種で効果が出るというワクチンを受けるのに、
現在高校一年生にとっては、今月がリミットとなるのだ。

焦るような状況で、よく知る余裕もなく始まってしまった制度、といってはいいすぎだろうか。

という私自身、有料の接種が始まったとき、姪に、受けたければ費用を負担するからと申し出た。
が、彼女は断った。
自分なりの考えがあったらしい。
自分で考え、考えるための情報が足りなければ調べ、行動するのが、今の彼女の生活の規範。

わたしは若い女性に増えているという子宮頸がんを防ぐために、接種したほうが良いのではないか、と思った。
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスに対してワクチンが有効であると発表されているからだ。
しかし、そこから先に進んでいなかった。

性交渉の経験のないうちでなければ効果がないというのは何故か。
と単純に疑問を持ったというプラムフィールドの馬場利子さんの話に、我に返るように目が開いた。

厚生労働省の資料によれば、成人女性にも有効である、と記載されている。
http://www.jaog.or.jp/know/kisyakon/34_100609.pdf
子宮頸がんワクチンが万能で万全ではないという注意書きを知らなかった。

ヒトの皮膚などにもいるというヒトパピローマウイルスは、その種類100種以上。
そのうち、子宮頸がんを引き起こす原因になるのは16,18,33,52,58型、などの中~高リスク型。
ワクチンは、グラクソ・スミスクライン製がHPV16型、18型の抗体を作り出す。
その効果は10年なのだという。

このワクチンで、一生を通じ、子宮頸がんが予防できると言うわけではなかった。
結局、ワクチン接種の後も、子宮頸がんの検査こそが予防につながるのだそうだ。


となれば、と馬場さんは言う。
子宮頸がんの検診を無料にしてくれたほうが、いいのではないか。

あ。。。。
そうかもしれない。。。。

知ろうと思えば分かることを、知らないで、疑問を持つことも忘れてしまいつつあるのか。

すべてに功罪は在る。
鵜呑みにするのでなく、知り、判断し、選択し、考えることをやめず、カンを捨てず、
自らの命を自らで担って生きてゆくことを、誓っておこうと思う。
馬場さんが、目を開かせてくれるたびに、そう思う。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、2007年9月現在分かっているだけで300以上のHPV遺伝子型(タイプ)があり、
子宮頚癌(子宮頚がん)に関連しているのは高リスク型でほんの数種類です。
しかし、高リスク型に感染しても全員が発癌(発がん)するのではなく
免疫状態の低下や喫煙などの要因が引き金となってもたらされることが判っています。
HPVは子宮頚癌(子宮頚がん)や異形成を引き起こす要因ですが、
HPVに感染しただけで子宮頚癌(子宮頚がん)になるわけではありません。
何故なら、感染したHPVの殆どは子宮頚部の表面細胞に付いただけで、
しばらく(7~8ヶ月という報告もあるそうです)すると免疫力や新陳代謝などで細胞とともに剥げ落ちるからです。

http://indivi.net/wombs/hpv_vaccine.html
ヒトパピローマウイルスはごくありふれたウイルスで性交渉によって男性から女性へ、
あるいは女性から男性へと感染していきます。
女性のほとんどが一度は感染する機会の多い感染症です。
女性の生涯罹患率は80%とも言われています。
一般には感染しても多くの場合2~3年の経過で自然に治癒しウイルスは消失します。
しかし、一部の女性(10人に1人位)ではウイルスが消失せずに感染が長期化することがあります。
持続感染といいます。
ウイルスの持続感染が続くと、子宮頸部の上皮に異常増殖(異形成)が起こります。
それでも多くの場合はウイルスは徐々に排除され異形成は治ってきます。
しかし一部の人で異常増殖(異形成)が続き軽度異形性から高度異形性へと進み
ここから子宮頸がんになる危険性があります。
高度異形性の段階で治療すれば子宮頸がんに発展することを予防することができます。

http://www.seibyouka.com/cahpv.html


ワクチンを巡って行われた講演と質疑を分かりやすくまとめられた冊子が販売されている。
講話者は産婦人科医の堀口貞夫さんと、がん検診センター検査課長や国立保健医療科学院の感染症室長などを務めた母里啓子さん。

「必要ですか?子宮頸がんワクチン」
2010年11月15日発行 ワクチントーク全国/編集
特定非営利活動法人 日本消費者連盟/発行
@ワクチントーク全国
http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/vtalk/index.htm
@プラムフィールド
http://www.geocities.jp/plumfield995/" target="_blank"> http://www.geocities.jp/plumfield995/
@日本消費者連盟
http://www.nishoren.org/
女性だけの話ではない。
親であれば、父も重大な責任があるし、海外では男性もワクチンを受けている国もあるという。
当然ながら、恋愛、結婚における両性の話でもあり、次代に関わる話なのだから。





■厚生労働省・緊急情報 平成23年3月4日 
「小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む同時接種後の死亡報告と接種の一時的見合わせについて」
http://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu/2r98520000013zrz.html




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Posted by Hi!ーTJ at 23:36│Comments(0)スパイスアップ
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