2010年06月11日
コンソメWパンチ
人間、どこで何がどうなってゆくか、本当に分からないものである。
学校で学ぶ。
課題が出る。
できることをやってみる。
どの道、自分の限界なんて分からない。
やってみなければ、分からない。
やってみても、さらに、まだわからない。
その次は、もっとできるのかもしれない。
今日の限界が、明日のスタートラインになるコトだってある。
今限界だと思ったことは、今の限界であって、明日の限界ではない。
どの瞬間も、通過点、過程でしかないのだろう。
たとえそうでなくとも、そう思えた者が「生きる」を濃厚に味わうものとなる。
安田成希さんは、福祉科に学んでいた。
夏休みには、5日以上の自主ボランティアを課せられた。
ボランティアセンターに登録して、そのときにやれることをやれば、それでも済んだ。
だが、安田さんは、そのやり方に疑問を持つ。
自分たちにしかできないことをやる、そういうボランティアがしたい。
何ができるか。
リズム遊び。振り付けをして、ダンスや歌で楽しむ。
そんなバンドを組んで、保育園や施設を訪問する。
いいね。
それなら自分らしく、できる。
男子学生4人が集まった。
子どもたちを楽しませるものをやろう。
しかし、受け入れてくれるところが見つからない。
いくつも候補を探しては、お願いした。
断られた。
やっと、卒園した子どもたちや、家に近い保育園で、夏休みの課題であるボランティア活動を、自分たちらしく行うことができた。
夏休みの課題である。
そうは言っても、半年ほどで終わるつもりだった。
初めて訪問した保育園にお子さんを通わせているお母さんからの一通の手紙。
コンソメWパンチがその保育園を訪れたとき、動物のなき声遊びをやった。
「犬が鳴いたよ」 「ワンワン」
そんな風に、問いかけと答えが続く。
最後に、「キリンが鳴いたよ」 「ビール、ビール」
大人が笑う落ちもつけて、動物遊びが終わる。
子どもがお母さんに向かって「キリンがないたよビールビール」といったと言う。
そのことを喜ぶ母からの手紙。
アスペルガー症候群を抱える子どもが、初めて母の目を見て言った話だったのだ。
親子初めて、目と目を見合わせた話だったのだ、と。
とてもステキな活動をどうぞ続けてくださいという、一人の母からの感謝を捧げる手紙だった。
メンバーはその手紙に勇気をもらい、手紙を歌詞にして曲を作った。
そして、振り返れば、180箇所もの施設を回る。
高齢者にはリハビリになる、障害を持つ子達のリトミック。
彼らの活動は、年齢にも、障害にも関係なく、広く楽しめるものに育ってゆく。
卒業を迎える頃。
後輩が、活動を引き継いでゆく。
カラフルパンチとして、約30人が、サークル活動をする。
しかし、自分たちもまた、社会人として、この活動を続けてゆこう、と決心する。
それというのも、最後のコンソメWパンチの活動を、お別れイベントをやろう、と
大きな会場を借りて披露した後、あのイベントをやってほしい、と、あちこちから要望が来たからだ。
大きな反響。必要とされる、自分たちの活動。
しばしの迷いもあった。
それぞれが、就職をし、その余暇時間を活用して、活動を続けよう。
同じ意思を持った仲間が集まり、固定メンバーではなく、登録メンバーで活動をしてゆくことにした。
そのときに出られる人間で、活動をする。
メンバーの誰しもが、同じ内容を提供できる。
そんなやり方で、コンソメWパンチを続けよう。
彼らの活動に、限界はない。
次をどうするか。
その繰り返しが生きることだ、と、彼らは知っているのだろう。
◎「コンソメWパンチ」ブログ
http://cwp.cocolog-nifty.com/
学校で学ぶ。
課題が出る。
できることをやってみる。
どの道、自分の限界なんて分からない。
やってみなければ、分からない。
やってみても、さらに、まだわからない。
その次は、もっとできるのかもしれない。
今日の限界が、明日のスタートラインになるコトだってある。
今限界だと思ったことは、今の限界であって、明日の限界ではない。
どの瞬間も、通過点、過程でしかないのだろう。
たとえそうでなくとも、そう思えた者が「生きる」を濃厚に味わうものとなる。
安田成希さんは、福祉科に学んでいた。
夏休みには、5日以上の自主ボランティアを課せられた。
ボランティアセンターに登録して、そのときにやれることをやれば、それでも済んだ。
だが、安田さんは、そのやり方に疑問を持つ。
自分たちにしかできないことをやる、そういうボランティアがしたい。
何ができるか。
リズム遊び。振り付けをして、ダンスや歌で楽しむ。
そんなバンドを組んで、保育園や施設を訪問する。
いいね。
それなら自分らしく、できる。
男子学生4人が集まった。
子どもたちを楽しませるものをやろう。
しかし、受け入れてくれるところが見つからない。
いくつも候補を探しては、お願いした。
断られた。
やっと、卒園した子どもたちや、家に近い保育園で、夏休みの課題であるボランティア活動を、自分たちらしく行うことができた。
夏休みの課題である。
そうは言っても、半年ほどで終わるつもりだった。
初めて訪問した保育園にお子さんを通わせているお母さんからの一通の手紙。
コンソメWパンチがその保育園を訪れたとき、動物のなき声遊びをやった。
「犬が鳴いたよ」 「ワンワン」
そんな風に、問いかけと答えが続く。
最後に、「キリンが鳴いたよ」 「ビール、ビール」
大人が笑う落ちもつけて、動物遊びが終わる。
子どもがお母さんに向かって「キリンがないたよビールビール」といったと言う。
そのことを喜ぶ母からの手紙。
アスペルガー症候群を抱える子どもが、初めて母の目を見て言った話だったのだ。
親子初めて、目と目を見合わせた話だったのだ、と。
とてもステキな活動をどうぞ続けてくださいという、一人の母からの感謝を捧げる手紙だった。
メンバーはその手紙に勇気をもらい、手紙を歌詞にして曲を作った。
そして、振り返れば、180箇所もの施設を回る。
高齢者にはリハビリになる、障害を持つ子達のリトミック。
彼らの活動は、年齢にも、障害にも関係なく、広く楽しめるものに育ってゆく。
卒業を迎える頃。
後輩が、活動を引き継いでゆく。
カラフルパンチとして、約30人が、サークル活動をする。
しかし、自分たちもまた、社会人として、この活動を続けてゆこう、と決心する。
それというのも、最後のコンソメWパンチの活動を、お別れイベントをやろう、と
大きな会場を借りて披露した後、あのイベントをやってほしい、と、あちこちから要望が来たからだ。
大きな反響。必要とされる、自分たちの活動。
しばしの迷いもあった。
それぞれが、就職をし、その余暇時間を活用して、活動を続けよう。
同じ意思を持った仲間が集まり、固定メンバーではなく、登録メンバーで活動をしてゆくことにした。
そのときに出られる人間で、活動をする。
メンバーの誰しもが、同じ内容を提供できる。
そんなやり方で、コンソメWパンチを続けよう。
彼らの活動に、限界はない。
次をどうするか。
その繰り返しが生きることだ、と、彼らは知っているのだろう。
◎「コンソメWパンチ」ブログ
http://cwp.cocolog-nifty.com/
Posted by Hi!ーTJ at 23:05│Comments(0)
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